ハッチsunのブログ

Big smile please!

使う頻度は減ってる印象の印章だけど・・・初気事20230423

f:id:htn8hatch:20230409205620j:image

 やはり、印鑑は自分の代わり的なものであるから、文字の見た目からの印象は、自分の好みにも合っていて、よりよいものを選びたいものだ。これまでも選べる自由があったはずなのに、自分が無頓着だったり、印鑑屋さんの方が省略効率化していたがために、印鑑に用いる「書体」にこだわることがなかった。

前回初気事リンク

hatch51.com

 が、しかし、今回はちょっとだけ考えて選択してみた。今回、出逢った老舗の印鑑屋さんのサービス精神が良かったことと同時に、僕自身に、幾ばくかの心の余裕があったからかもしれない。大事だね、心の余裕って。

前回雑記リンク

hatch51.com

 これまでの自然な流れのまま、僕が選んでいた「書体」は画像中程の古印体であった。今回初めて認識したので、これも初めて気づいた事である。例によって初気事には太字下線を施す。僕がこれまで作ってもらっていた印鑑の書体は古印体であった!自分的には、わかりやすそう、読みやすそうという事で「これでいいです。」と印鑑屋さんの奨めに答えていたような気がする。ちょっと調べてみると、古印体は元来、奈良時代の寺社で用いられていたものらしい。

 ちなみに、奈良時代の技術では現在のものほど精緻なものを作れず、線が均一でなく、時々波打った感じの太さがある字体であったとのこと。面白いのは、この不均一さをアレンジして線が太めで丸味のある字体にしたのが現在使われている古印体ということである。フォントが出来上がる過程がふぉんと(=ほんとうに)に面白いwーーーよ~く古印体を見てみると、な~るほどと歴史の深みを感じることができるね。まさに古印体の丸みは「丸み」ではなく「丸味」と表記すべきなのである。

Google検索人気ページ】

hatch51.com

hatch51.com

 ではでは、なぜ、今回は隷書体にしたのか。書体例を示され、老舗の印鑑屋さんの丁寧な接客という前提のもとに「書体は下記の中からお選びください。」となれば、優柔不断な人は時間をかけてしまうかもしれない。しかし、僕はそんなタイプではない。選べる自由の下に、この6例を比べてみると、印相体と篆書体は、なんだか高尚な感はあるが、これが苗字の何という漢字かとパッとは出てこない。同様に行書体においてもくずしのせいで、そのパッと入ってこない部分があるような気がした。楷書体はそのまますぎて面白味がないってことで、やはり見やすさ・読みやすさ・わかりやすさから、残ったのは古印体と隷書体となった。そして、たぶんこれまでは作ったことのない隷書体のほうを気分転換になるかもと、サッと選択したのだった。

スター獲得No1記事

hatch51.com

 今回、選んだ隷書体、なんと前述の篆書体を簡略化し直線形状を意識したものらしい。この直線意識のところをもとに、印鑑の枠内で文字数や密度に合わせて縦長・横長の形状にアレンジしやすいので、お金と時間と印鑑屋さんの腕と才があれば、隷書体のバージョンは豊富に作れそうである。次回は行書体で作ろうかなと思っていたが、自分のオリジナルな要望を入れた注文をした隷書体で作ってみようかな。先の新しい楽しみが増えたよ、ありがとう。

hatch51.com