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9/18 心ノート(心の音)より。
事実をそのまま、Mへの手紙の後編。
ボクは午後から、Sさんに会った。K君の時と同様、部分的に抽象的に、もちろん匿名で莉恵ちゃんとの関係を話した。Sさんの結論は「やせがまんしないさい」であった。夕食はH君、A君と食べに出かけた。A君はボクの元気のなさに気づいたが、その理由は聞いてこなかった。2人とも興味はあるのに逆に自分の内面を探られるのが嫌なのだ。
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その夜、TVドラマで「さよならだけが人生だ」という言葉を聞いたボクは少し気が楽になった感じがした。でも「人間 所詮一人」と思っても莉恵ちゃんに未練が残るのはなぜなのだろう。そこでボクは久しぶりに思い出した気がした。彼は莉恵ちゃんに大きな期待をかけられ、認められていたことに満足していたのだ。
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その自己満足に気づき、それを含めて”日常性”と表現した莉恵ちゃんは頭がいい。そしてもう会わないほうがよいと断言する強さ、あんまり甘えないでいこうねって二人で決めたことを先に破っていたのはボクかもしれない。とにかく、自分の存在を一番認めてくれていた存在が急に姿を見せなくなるのはつらいことだ。
このつらさは、会おうと思えば会える(距離な)のに会えないから苦しいのではなく、絶対的に会えないから苦しいことから来ている。会いたいという気持ちは莉恵ちゃんの留学の後でもボクの心で支配的になったはずである。言い換えれば、夢の実現(自己実現)に向けて留学しなさいとかっこいいことを言っておきながらも、やはり今ほどではないが失恋した今と同様のショックをうけるにちがいない。もうNo1でないとしても、依然としてボクにとっては莉恵ちゃんは最も近く、重要な存在だと認識せざるを得ない。
今、この手紙読み返しても、胸がなんだか苦しいな。
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