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2023年FOD版『純愛ディソナンス』=不協和音 を批判したーい!⑩

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美しい!比嘉愛未 

ネタバレが大部分を占めます。映像を見てから、復習する感覚で読んで下さいね。

 10話のテーマは親子の鎖とのことだった。先週も冴えなかった中島裕翔の内言、今週もいまいちだった。

 「どんなに強く願っても、外せない鎖がある。例えば追いかけてくる宿命とか、どうしてもけせない親子のつながり。前に進めば進むほど、その重みは増し、いたずらに力を奪う。いつか、その鎖を断ち切れる日はくるのだろうか」

このテーマに忠実に沿って、ストーリーは展開する。正直、忠実すぎておもしろくない。胃がん再発の母役の富田靖子にしろ、「最後くらい楽しもうよ」と明るくも、娘に依存する母親を時間をかけすぎて描写している。重ねて、中島裕翔の父のほうは認知症、それも、可愛がって何年も前に亡くなった裕翔の兄と裕翔を混同するレベルの重度認知症である。息子に心配かける父親をこれまた時間をかけすぎ気味で演じている。

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 これらの親の様を見て、吉川愛は言う、「結局、親から離れられないんじゃないかな。先生と私は親のことで傷を舐め合っていただけ。」と。そして急に吉川愛が私は普通の恋をしたいだけと、意味不明な別れ話の切り出しする。さらに、そんな吉川愛に影響されすぎて、先生の方は、急に黒服・中島裕翔に戻る。彼の服装がコロコロ変わることからもわかるが、10話に至っているにもかかわらず、裕翔の気持ちが落ちつかないというか、簡単に心変わりするのである。「もういい加減に、覚悟を決めなさい!ブレるな!」とTVの前で僕は裕翔に叫んでしまったよ。イライラもさせられるのももう限界である。同感の視聴者も多いことだろう。

 そして、忘れた頃に再登場した、殺人犯かがみ先生、ほとんど根拠もなく、以下のように裕翔に忠告するのだが・・・・・。

「君も他人事じゃないだろう。消えたと思った火種がまだ残っている。恨みをもとに君の命を狙っている奴が今にも君に迫ろうとしてるかもしれない。」

実は根拠を隠して忠告していただけのかがみ先生。愛と裕翔の仲が成就しないよう、

裏で色々と画策していた奴、ネット上のハンネがhermit(意味:隠遁者=隠れ住む人)、こいつが殺人犯かがみ先生の息子のはるとでしかもシェアハウス同居人とすぐ判明する展開。そのハンネ通り、隠れてるなら、この10話内ですぐに身バレしなくても、とは思うが、、、、、。その、はるとの弁明は、吉川愛に向かって「お前は小坂と一緒、不倫してるのに、なにもわかってない、最後に偽善者ぶって『今ならまだ戻れる』とか言って相手や周りを困らせる。人の家庭を壊しといて、平気な顔して生きている」と迫るものだった。正体がばれても、ちょっと怖い演技はまぁまぁであったよ。新人役者くんか?意外性のある登場人物、ちょい役でしかないと思っていた人物が物語の根底から変えていく展開は面白い。なぜなら、かがみ先生は息子をかばっての殺人犯なりすまし野郎だったわけだから~。

 がしかし、純愛物語から、サスペンス劇場へ、切り替わった。だから脚本家?番組製作側がブレブレなんだよね。純愛にこだわってるみたいだから、急にサスペンスに逃げるなよなぁって感じ。

 もっとだめだめなのは、純愛主人公の吉川愛と中島裕翔の関係。一言でいえば、言動不一致のどうにもならない関係。盛り下がり続け、ピークなど迎えられそうもない、よって、見ていて、何がお互いによくてこの二人は付き合おうとしてるのだろう?と疑問を抱くまでになってしまっている。花火大会臨めるようなグッドな夜景スポットで恋人つなぎをし、「いずみがいてくれてよかった。」と中島裕翔が話し、いいムードだが、

一緒に花火をするんですね~これが。恋人と二人っきりで花火するのが吉川愛の憧れだったからと語るのだが、こんなシーン必要か?吉川愛のセリフ回しにも可愛さがなくなってきている!そう、別な表現なら「キュンとこないねー」かな。そもそも、ストーリー展開がいつまで経っても、先生と生徒の関係性を大きく変えられない二人。花火なんかしてるヒマがあったら、吉川愛には、早く別な場所で、「せんせい、最高に気持ちいい、わたし幸せ~」ととろけた表情を見せてほしいものだ(笑。

 主人公ペアがだめなら,もうあとは、準主人公ペアの比嘉愛未佐藤隆太にも期待したいのだが、佐藤隆太が、メンタルが強いのか弱いのか、よくわからんくて、また、視聴者をイライラさせる~。「早く愛未とセカプリしちゃいなさいよ!」って僕は隆太にも叫んでしまったよ。

 終始一貫して、良いのはやはり女優・比嘉愛未吉川愛に「謝るくらいなら、最初から好きにならないで!」との言い放ち方とかすばらしい。自信を失った様子であっても綺麗でもあり、佐藤隆太に優しさを見せ始める、かわいい演技も「イイネ!」をたくさんあげたいよ~

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