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2023年FOD版『純愛ディソナンス』=不協和音を批判したーい!⑧

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んー,だ~めだ,こりゃーぁ。完全に8話で見切りとなっても仕方がない。

覚悟というのは突然決まる。もう誰を傷つけてもいい。他の事はもうどうでもいい思たら、きっとその時だ。そして一度覚悟を決めたらもう引き返せない。

と中島裕翔の個性的な言い回しが良くて,これまでであれば,加点して採点していったのだが,もう止める。8話を見終わった時に,見ている自分に疲労感さえ覚えたからだ。すっきりしそうでしない,そんな感覚である。

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 ちなみに,8話は上記の裕翔の言い回しが出てくるまでも,ダラダラと長かった。なんでこんな作り方になってしまっているのかが不明である。

 

 覚悟したといいながら,行動が鈍い,回り道して好きな相手に近づき,しかもまっすぐに交わろうとしない,おかしい。現実的でない。これまでのストーリー展開の速さの波に乗りながら,主人公たちがその場駆け足を続けている,そんな印象を受ける。

 いや,それよりも,ストーリーそのものがおもしろくない。策略で自分や周辺をうまく誤魔化してきた比嘉愛未の崩壊も,ダメ母役の富田靖子の病気も,それぞれに伏線があっただけに,何の驚きもない。

 そして,やはりどーでもいいやつら,シェアハウス同居人たちに喋らせ過ぎである。脇役の脇役に,しかもいいセリフを担当させているのがダメ。「恋愛すると人はみんなエゴで動く。なんでもありなんだよ,残酷だけど。」せめて,佐藤隆太に言わせればいいのに。

 

 「不協和音は最高潮」と番組製作サイドは言うが、、、どれもこれも,今までのレベルを越えてこない,さざなみ的で迫力に欠ける。登場人物全員が,以前より気の抜けた感じになっている。そういうの,視聴者にすぐに伝わるよ~!!

 

 僕は正直,もう詳細にドラマの小さい所まで追いかける意欲が消えた。それは,次のシーンを見る前から,このキスシーンに内包されたものが,見えたというか,漂ってきたという印象だからだ。もうなんでか,わからないんだけど,吉川愛と中島裕翔が,完全に先生と生徒の純愛モードに戻る、、、。ピアノの前でおでこにキッス,二人の抱き合いにも〇〇さが不足している。このシーンが,象徴的。これではっきりした。このドラマの脚本家は三人の合作ときいたが,〇〇ドロの経験がない者が集まった似た者&仲良しグループだ。というのは,この連ドラの終末部において、エクスタシー的にピークに達する術を知らないのは,経験がないから,当然の事というか,仕方のない事と認定するしかない。脚本家3人組は揃いも揃って残念な浅〜い男女関係の経験しかないわけだ。

 

 ストーリー細部にも荒さというか,あまりに,中島裕翔を先生的なまじめキャラに戻そうとしすぎている。5年前の過ちを告白してから,ピアノ講師の仕事にいどむ中島裕翔,教育者モードに戻りすぎ。普通は,このブラックな5年間と元来のピュアさがブレンドされる。改心しすぎ,まじめすぎて,面白みなし。共同経営を組むおばちゃんピアノ講師を少々たらしこむくらいはやってほしい。(笑

 腹をくくったと自負する吉川愛のほうも,ちょっと変だ。「ただ自分の気持ちを受け入れたら楽になった。」「先生のピアノ、やっぱいいね。」「未来のこと言ってるんだから、立派な夢だよ。」「おまたせ」「隣で先生を支えたい、それだけなの。」これらのセリフにかわいさあるが,かわいさ度合いが急降下、、、。

 覚悟きめたのなら,まだ若いんだから,もっとガツガツいこうよ。変に大人しくなって,変すぎる!

 締め部分での中島裕翔の個性的な言い回しは以下のとおり。

 

「本当の気持ちを貫くことを決めただけだった。もう既にこわれはじめていた。そして気づけば俺たちがだれかの障害になっていた。」

この言い回しのとおり,吉川愛と中島裕翔の二人の関係は,視聴者にとっても障害になっていたと言える。視聴率も低空ならまだいいが,超低空から墜落まで心配される。本当に残念だ。このドラマに期待していたはずの僕に「来週は惰性でみるだけだ。」とため息をつかせてしまうのだから。

 

   

 

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