ハッチsunのブログ

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2023年FOD版『純愛ディソナンス』=不協和音を批判したーい!③

 最初からネタバレでーす。視聴してから読んで下さいね。

 んー,相変わらずの速いストーリー展開だ。なんと3話が始まって15分経過しないうちに5年後の世界にいっちゃったよぉ。今後のストーリーにもっと沢山の仕掛けがあるからこそ,脚本家としては急いでいるのかもね。全体の構成上,仕方がないのかもしれないが,僕的には「批判したーい!」ポイントだ。

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 3話の冒頭からの流れがよかっただけに,脚本家さんたち,悔やまれません?裕翔の兄の恋人だった,筧美和子殺しはなんと。。。先生だった。その加害先生であろう,眞島秀和が実にうまい表現力で,しかもさっさと事件の真相を語るワケよ。眞島先生曰く「筧美和子先生は明るかったが,埋められない何かを抱えていた。そこにひかれて,のめり込んでしまった」と。間違いに気づき,そこを正そうとした筧美和子だったが,のめり込んだ眞島秀和が,そこを許さないという男女関係のもつれあるあるで,命を奪ってしまったようだ。

 眞島先生,うまいのだが,現実主義の僕としてはやはり,どろどろの証明ということで,チラっとでいいから,眞島先生と筧先生ののめり込み合う○○○シーンが欲しかったなぁ。そうすれば,さらに裕翔が眞島先生を追及するシーンの迫力度が増したのに~と感じる。でも,裕翔,よかったよ。まさに,ディソナンス。僕は,前回も書いたが,このドラマの中にあちこちに散りばめられた,心からの叫び,これがディソナンス=不協和音,そのものだと見ているから,「じゃあ,死ねば~」「悪いことは言わない,飛び降りて死ねよ」のセリフ,ナイフのように鋭く光っていたね。

 話題になっていることとして,この『純愛ディソナンス』の脚本は元にした原作があるわけでなく,脚本家たちがTVドラマ用に書き上げたものらしい。だからきっと,この後の展開が計算され尽くしてスピードアップしていくのだろうが,しつこいようだが,僕はなんだか,どうしようもない運命的な事件に翻弄されつつ,人としてどうやって生きていけば良いのか,そんな苦しみの中で葛藤する裕翔をもう少し描いて欲しかった。

 責任とって教師やめる??と聞いた吉川愛が「先生にまだ言ってないことがあるの」のセリフ,視聴者に「なになに?」と考えさせてうまいが,この3話の中で答えを出すのも早すぎないか~?裕翔を探しまくる吉川愛にわかるように「応援してる」と書き残す,先生らしい行動をとる裕翔。こんな裕翔だからこそ,5年後に跳ぶ前にもう少し描いて欲しかったなぁ。

 濃緑ワンピの吉川愛,なんか意味あったのかな?

そう言えば,狙ってるから今後も続くであろう,役者たちの服装の色目,楽しみだ。教師から悪徳不動産屋の飼い犬になった裕翔は黒ベースのスーツ。やはりくせ者の役として一変して登場した比嘉愛未は今回は青が印象的だったが,色んな色が入った服を着用。ずっと純愛した頃の気持ちを持ち続ける吉川愛は白をよくまとっている。なんせ,「純愛=何の打算のない互いを思い遣っての真っ白な恋」と言ってるわけだし,わかりやすい象徴的な色作戦。でもこれは,わかりやすいほうがいいのだ!批判できない。

 裕翔の独りぶつぶつも相変わらずいい。「誰かを失った時,相手が大切であればあるほど悲しみも仕方ない,その運命が本物だとしたら,(その悲しみが本当なら)きっとどれだけ逃げてもどこまでも追いかけてくるはずだから。」主人公の言葉で先を予見させる展開,これまたいいね。また批判できない。

 しっかし,セカンドパートナーマッチングアプリ,略してセカプリ,思わず,ネット検索しちゃったよー,実際に存在するのかと思ってー(笑 ここの,のし上がり系社長役の佐藤隆太と,入社面接を受けに来た,23才になったはずの?吉川愛の掛け合いも面白かった。きっと,この佐藤隆太吉川愛に惚れてフラれる展開がありそうだね。

 吉川愛は言う「リアルな日常の中で誰かと出会って絆を深めるほうが性に合ってる」,さすが純愛天使,セカプリを公開不倫で理解できないと言い切るのがいいキャラなのだが,,,,,。真逆の価値観にハマりそう,染まりそうな予感,それって第何話の話しかな?期待してますよ吉川愛。だって「冴えない自分から抜け出すため」って言ってるくらいだから(笑 佐藤隆太社長にいじられ,M的魅力をそこはかとなく出す吉川愛はかわいい。

 まぁしかし,ダブルショッキング,まだ第3話なのに,どんどん出すね。1つ目は,吉川愛の尊敬する作家がなんと,あの暗い先生だった比嘉愛未,役者だねー女優だねー。笑顔や顔の微細な表情で○○さも演出。2つめは,その比嘉愛未の旦那が・・・・。

 そして,出たぁ,不協和音を入れたピアノ曲,しかもストリートピアノ。都会で5年前に関わりのあった者同士がそうそう何回も偶然に出逢えるはずがない。が,ピアノの旋律がずるいくらいうまい。加えて,吉川愛のセリフ,息切れ切れの時もいいが,おちついた場面もいいねー。「嘘つき!」「趣味かわりましたね,その服」「ですね」,これらのセリフの後,裕翔の語りで,今後の展開の面白さに期待がかかる。「二度目の出会いはより覚悟が必要だ。」とか「新しい悪夢」とか。期待しちゃうよ~,吉川愛のどろどろのシーンを。