僕自身の自己満ではあろう、マスターベーション的なことなのかもしれない。ルーツを探す旅の一角で、最近、育児日記を読んでいるのだが、その日記の表紙裏に折って入っていた母のメモ。読んだ後に、なぜだか、わからない・・・・・、急に目頭が熱くなっていた。自分でも自分の涙の理由がよくはわからない。なのでまずは、そのまま、母のメモをありのまま、文字起こししてみる。ぜひ読んでくれたまえ。
◎ 人の生活や性能の発展は、素質と環境の2つの働き合いによる。
◎ つまり、人は遺伝、環境体制としての存在であり、この2つは魚と水との関係のように切り離しえない。
悪い親の態度(父親からの指導は反面教師とせよってことだろうか。←僕のコメント)
①拒絶ーーーーーーーーーー子供の要求をなんでもことわる
②劣等比較ーーーーーーーー子供の欠点を周囲のすぐれたものと比較する
③嫌がることをからかう
④叱りすぎ
⑤厳罰
⑥世話のやきすぎ
◎ しつけーーーーーーーーー人格の方向をつける人格指導
・古いしつけは強制的に型にあてはめる事を意味していた。
・今日の新しいしつけは、良い習慣と正しい態度を作る事にあり、子供の中に健全な人格とまっすぐな性格を発達せしめることである。
・しつけの2方向
○子供のもつよい方向を、その発達を促し、伸び伸びと発展させる。
○その良い発展に妨げとなる傾向、特性を禁止し排除することにより発展に寄与する
この2つの面が子供の個性に応じ、発達に適応し、調和的に働きかけることがしつけとして重要。
◎ 極端な場合、叱ることがしつけだと思っていることさえあるが、どこまでも、しつけは自律的な行動に導く手段であることを忘れてはならない。
・人格指導は一個人の指導である。
・「三つ子の魂 百までも」とは幼児期における人格の方向づけの必要性を説いたものであるが、その方向づけは、一に家庭において行われる。
・パーソナリティ(人格)という言葉は、ラテン語のペルソナ=仮面からきたもの。
どの項目も、今の子育て・教育にも通用するものばかり、つまりエッセンスの中のエッセンスに思える。そして、これらの理念が僕の母を経て、僕の人生に間接的に影響を与えていたのだろうと想像すると、なんだかその壮大さに感動してしまったのである。
おおげさではない。きっと、母が真剣に学び、メモったこれらのエッセンスは、何らか母からの言動に生きて父の厳格指導を止め、僕の人格形成に好影響を与え続けてきたのだろう。ありがたいリンクだ。