今週のお題「ほろ苦い思い出」
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ほろ苦い思い出というお題に合わせた事を書くなら、「ほろ」の付かない、かなり苦めの思い出を抱えたまんまの役がたくさん登場するのが、この『さよならマエストロ』である。
そもそも、音楽に疎い僕にとっては、この番組を観ながら、わからないことが多くて色んな事を調べる必要も出てきている。まずは、笑われるかな・・・マエストロから。マエストロとは、芸術家、特に西洋クラシック音楽や歌劇の指揮者のことを指すらしい。まぁ、簡単に言えば、「高い芸術のレベルを経験したホンモノの人」ってことでしょう。
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この『さよならマエストロ』の登場人物、主人公の娘=芦田愛菜だが、芦田響としよう。そのパパは(フランス語でペイらしいが)=西島秀俊だが、夏目俊平先生がいいね。その妻=石田ゆり子演じる役は、石田しほ。家族のしったれの弟くんは海君で。 市の職員・古谷さんファゴット吹きは古谷ファゴットで。同じく市職の宮沢氷魚演じる歌声トランペッター森大輝くんはは、ペッター大輝で。そのトランペッターを育んだ歌声喫茶店のオーナー爺さんは、西田敏行がとってもいい感じで味を出しているが、彼を西田店長。決して端役ではない、調和を乱す嵐のフルート、新木優子は新木るり、チェロエリート奏者だったこじらせキャラの佐藤緋美演じる役は、そのまま羽野チェロ。もう一人、弟・海の同級生で指揮者志望の當真あみ演じる天音は、當真天音で。このくらいかなぁ、メインどころは。さぁ、ここから下は、ドラマのネタバレにつながるので、ドラマを視聴してから読んでくださいね。
1話の感涙ポイントを整理しよう。ハルミフィルハーモニー=晴見市民楽団を見学に来た夏目先生、いつもよりダメダメな『運命』を聴いた後で、楽団員に楽譜閉じて、シンフォニーを自由作曲させる。その後、「周りの音を真剣に聴いたでしょ、これが、音楽のはじまりです!」と説く。つまりは、即興シンフォニー、みんなが音でつながれた!という印象を持てた。「本物の芸術家のアドバイスのすごさ。」に触れた楽団員が全員感動する。次には、運命のダダダダーン。これをとりあげ、あなたにとってのダダダダーンの解釈とは?楽団員一人一人が考えるダダダダーンについて、一人一人振り返らせて発表し合った上で、そのイメージを共有していく手法に導く。これまた上述した本物のすごさに他ならない。
2話の感涙ポイントについて。偶然なんだが、ハルミフィルにオーケストラとして欠けていた席のフルートとリーダーチェロのキャラである、新木るりと羽野チェロが入ってくることになる。指揮者志望の當真天音がマエストロの運命の指揮を見て感銘を受けて新団員に手を挙げてきたのと同様、ホンモノの持つ周囲をひきよせる力によるものと言えるだろう。マエストロのもつ、明るく前向きに物事や対人関係をとらえるアティチュード(姿勢)が一貫して好影響を及ぼす。まぁ、何の違和感もなく、そのアティチュードを出す人夏目俊平先生を演じ切る、西島秀俊がやっぱり一番すごいんだけど。
「音楽は人の心を救う事ができる」と1話で夏目俊平先生が言ったことがもう既にちょっとだけ実現した雰囲気だ。
3話の感涙ポイントはー。。。新入団員だが、プロ級チェリストの羽野チェロが、自分のレベルとハルミフィルハーモニーのレベルとの差に苦しむ中で、特に低くて彼にとっては耳障りな点であった、ペッター大輝のピッチの悪さを指摘する。このことがすぐには改善せず、楽団全体の不協和音につながってしまっていた。この危機を乗り越えるための奇策をホンモノマエストロはちゃんと持っていた!まずは、それぞれに二人の話しも聞きつつ、二人の良さを褒めまくる。「素晴らしい!」と言い切る。その上で、朝市の場でのゲリラライブを開き、交響曲『田園』の第二楽章をなんと、羽野チェロとペッター大輝の二人きりで演奏させる企画を成功させる。
4話についてはー、感涙なし。ギャグというか喜劇パートのように思えた。出だしのナレーションから「勘違いと計算、純粋さとしたたかさ、それは大人たちが織り成す恋の喜劇」と入ってくるなぁ~と思っていたら、悪くはないが、ちょっと、役者さんたちの演技、特に顔の表情がおもしろさに走りすぎていたように感じた。後もっての感動の涙が大きくなるためには、その直前にちょっとした笑いを入れて、鑑賞者の心を大きく揺さぶるというのは、名作にもよく見られる常套手段だが、制作側がそこを狙ってやってるならよいが、この4話だけにしてほしいものだぁ。はい、ここ、この一文だけを、批判ポイントとして挙げておくね~、よろしく~。
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