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毎度の初めて気づいた事=初気事と、水前寺公園=水前寺成趣(じょうじゅ)園について学習したことを整理したい。表現の自由にのっかり、テキトーに書き過ぎてしまった前回への反省の念も込めている。
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まずは、画像も載せた「梛(なぎ)の木」、これになぜか、僕はひきつけられ、僕の足が止まらざるを得なかった。写真もきれいに残したい、収めたいと僕に思わせたのだ。色んなものが散りばめてあり、それが、まるで自ら手を変え品を変え、角度を変えて、歩く訪問者の行く手に登場し、訪問者に気づきや感動・感激を呼ぶ。これこそが日本庭園の趣であり、訪問の根拠である。そんな色んな魅力的なものが数ある中で、なぜ、この一本の木、だったのか?このか~な~り広~い水前寺成趣園の中でこれだったのか、まだ自分の中では明快な回答はない。
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でも、この木のいわれが、何らか影響していたのかもしれない。説明板の内容を僕風に整理すると、①見た目が美しい。②横にちぎれにくい、丈夫な葉っぱにあやかって男女の縁結びの木とされる。③表裏に大差ない葉っぱの様子にあやかり、夫婦でこの葉を持つと、裏表のない生活が維持されるとか、源頼朝と北条政子がその前例だとか、葉っぱがお守りらしい。④また、漁師・船乗りのお守りでもある(洒落的に梛(なぎ)と凪ぎ)。⑤さらに(洒落的に苦難を「なぎ」払う意もある)、厄除け・商売繁盛・金運などのお守りでもある。財布に入れよとのこと。
園内には木の種類が多い、ねらってのことだと感じる。ねらってのことだと気づいたのは、訪問日にたまたま、園内に庭師さんたちを見かけた。そうなのだ、このくらいの規模の日本庭園を維持・管理していくのには、必要不可欠な存在に違いない。そして、ほとんどすべての園内の樹木に名前板がしっかりと提示されている。タブノキ・イスノキ・クスノキ・・・・。樹木の様相や公園内でのおさまり方・利用法をもとに、木についての自然学習をさせようと、熊本の誰かが考えたに違いない。少なくとも、小中学生の自由研究のネタには事欠かないものだ。
そして、歴史的なことでの素晴らしいエピソードはたくさんありすぎるくらいつまっている、この水前寺成趣園。園を訪問し、園内資料室的な場所で、学習した事を1つだけ紹介したい。何といっても、この園を現存の規模で開いたのは肥後細川氏第三代藩主の綱利(つなとし)さんとのことで有名だ。現在の回遊式庭園に仕立てたのも彼(1643~1714)の時、江戸時代前~中期の話。
綱利(つなとし)さんは、水を愛した人で、今の熊本を潤す数々の湧水地を手厚く保護した。もちろん、ここ水前寺も湧水地、阿蘇からの伏流水の恵みの尊さを生かす先見の明がわかる、(地下)水の都とも言われる熊本の象徴的な場所とも言えるのだ。
その象徴的存在で、桃山様式の優美さを誇る回遊式庭園を前回、僕は・・・・などと書いてしまった。そんなマイナス面を払拭して見るには、事前リサーチのもと、湖面西側に配置された「古今伝授の間」から庭園を眺めればよかったのだ。次回来訪時にそうすれば、邪魔なものはない世界、つまり、この間の建屋の縁側の仕切りでキリトられた絵を愛でることができるだろうし、この間に上がる時に、ここで菓子屋を営む山田さんのガイドも付いて、お茶と甘い物の効果でよりリラックスした雰囲気でもって庭園の芸術を堪能できることだろう。
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