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続話である『マーヴェリック』のほう。アメリカ海軍のエリート飛行士訓練校に、かつて天才パイロットと呼ばれたマーヴェリックが教官として帰ってくる。生徒の中には、彼がかつてタッグを組み、訓練中に命を落としたパイロットの息子もいた。父の背中を追いかけてきた彼は、マーヴェリックに対し恨みを抱いていた。
天才パイロットだけに、周囲にも、自分にも折り合いをうまくつけられない、危うさを持ち合わせている。このヒーロー像の設定がまず、カッコいいし、面白い。またこのヒーローだからこそ人生にいろんなポイントで浮き沈みが生じるわけだが、そこに深みがある作品になっているわけだ。
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このヒーローを演じきるトム・クルーズはやはり非凡な役者だ。でもその非凡さは、映画鑑賞後ににわか映画評論家になる観客たちが感じることであって、鑑賞中はいつの間にか映画の中に引き込まれていってしまう。この感じがトム・クルーズの凄さなのだ。特に『マーヴェリック』の彼は、『トップガン』の時の彼よりも人として魅力的だし、おそらく、役者としても魅力倍増な存在なんだと思う。
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教官としてのマーヴェリックは、これまた異例な存在。異例な選抜法だった(かつてのライバルで今は名実ともに軍の中で影響力の強いアイスマンの強烈な推薦による)こともあるが、か〜な〜りっ、自己肯定感が低い存在となっていた。が、任務として与えられた以上は、またその天才ぶりを発揮する中で、独自の作戦遂行法を考えるから、訓練の仕方も独自になるし、それが自分の下の訓練生の命を救う方法だという信念があるからこそ、上官の甘い考えに反発をするわけである。
無理なミッションなのを承知して頑張らざるを得ない究極的な状況の中で、やはり大事なのは、編隊を組むわけだから、チームとしての結束力、信頼関係ってなことで、そこを高めるための工夫もするマーヴェリックに、軍人の誇り以上に人間としての誇りを感じる。ここに、前話『トップガン』との大きなつながりであるところのかつての悲劇の相棒グース、彼の息子が絡んでくるのがストーリー、脚本の秀逸さである。親子のつながりまでいかなくても、家族的なつながりのある、そして過去の悲劇の因縁のある相棒の息子。この息子との関係修復、そしてここを克服して、自らミッションをポシブルにするために(笑、自ら作戦に参加をアピールし、上の信頼をゲットし、相棒の息子を最高の相棒として、迎え入れながらミッションコンプリートを狙う。
そして最後は、コンプリートできないかと観客をゆさぶっておいて、大逆転にはこの相棒の息子のすばらしい判断力が働き、「父なら迷わず助けに向かったはず」のセリフに涙腺を刺激されない人はいない・・・・そして、訓練生人選の伏線をもって、感動のフィナーレへつながる。配役の妙を超えて、やはりストーリーがすご過ぎとしかいいようがないね。
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TV放映で、2週連続でみれたのは実に贅沢だった(大ヒット映画公開中に見に行ってない僕としてはなおさら)。面白い!と叫ぶしかない鑑賞後の充実感であった。題名にある「批判」とかできそうにないね、やっぱり。作品の出来栄えとしては満点だ!!
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敢えて、ちょっとだけこうあって欲しかった点を挙げると、毎度、男女間のエッチ系のことへの注文で申し訳ないのだが、『マーヴェリック』のほうだ。トム・クルーズ演じる役の年齢やらの設定の関係で、相手役の彼女も色々と経験した、それなりの年齢の役だったという自然な流れで、かなり男女の関係になるまでの時間が長かった。加えて、そのラブシーン、もっとはっきり言うとベッドシーンが大人の恋愛過ぎてというか、互いに優しすぎて、労りすぎて、パッションを感じなかった。やはり、命をかけた修羅場の戦場を、その類まれなる才能と体力と適性で生き抜いてきた、かなり変わり者のパイロットというトム・クルーズの役柄だけに、ベッドでも、それがそこはかとなく伝わるような、「えっ?そんな年甲斐のない、若い感じなの!?」(誰のセリフだろ?(笑))的なノリが欲しかったね〜。このコメント、蛇足かな?w
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