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『春になったら』のスタート、お正月の父娘2人の重大告白をし合うシーンから、ひきつけられた。父は3ヶ月後に死ぬ(なんと、膵臓がん、ステージフォー)、娘は10才年上の売れない、こぶつき、芸人と3ヶ月後に結婚すると宣言し合う。
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父を演じる木梨憲武、娘を演じる奈緒の掛け合い的な演技におもしろさを感じたのももちろんだったが、その衝撃的な内容をもってして、最終回をどう持っていくつもりなんだろうか?そこに僕の興味のアンテナは集中し、全11話を追っかけることになった。
ズルいと言いたいくらいだが、まんまと、脚本家の策にハマってしまった僕だった。ないようであるような、余命3ヶ月の話。そこで、キーワードともなるし、最近話題の終活に向けたやり方でもあるのが、バケットリスト=死ぬまでにやりたいことリストだ。
一つ達成するごとにさびしい、怖い気がすると、奈緒が演じる娘、奈緒ひとみが、父、木梨雅彦の主治医に相談する。そんなものだけど、ガンに侵された患者にとっては、今を生きることにつながる大切な事だと主張される。但し、危険なガンになると、残された家族(娘は、1995年生まれの、28歳の奈緒ひとみ)は普通に生活できなくなりがち、、、、だから、自分の心身の健康についても気をつけてと助言される。
でも、家族にとっても大事なことを追求したり、不要不急を避けたり、優先順位をどうつけるか考えたり、患者である父にどう寄り添うか、或いは、寄り添えているかを一つ一つ振り返りながら歩むことに、結果的につながっていく。振り返りには、「ドンマイ、ドンマイ 僕は好きだよ」のかずまる君(濱田岳演じる、奈緒ひとみの婚約者の濱田一馬)のネタが、とっても優しいスタンスをもって、番組の全般的に身近な人を思いやる気持ちに溢れていて泣けた。
例えば、木梨雅彦が、中井貴一演じる、神くんに中学・高校の時以来、48年ぶりに再会(2人とも現在62才という設定)というか、木梨の方が、神貴一に会いに行って代理告白(久美ちゃん)で嘘ついた事を謝る、『春になったら』の3話もよかったね。
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中井貴一がいい味出してる。逆に謝らないといけないのは僕のほうだと、神貴一に木梨雅彦は言われるが、はっきりとはいかないまま、その場は終わってしまう。実は、もともと親友仲だったのに、ギクシャクした?避け合う高校時代の友達関係になってしまったのには、ちょっとした事件が関係していた。この件に、娘の奈緒ひとみが、積極的に間に入って、48年ぶりの友情を取り戻すのも、泣けたー。
3話だけではなく、高校時代から、まっすぐで、明るく、大事な友達とかのことを思いやれる、人のよい性格だった、父、木梨雅彦の生き様を娘は改めて知ることになるのである。当たり前の流れのようだが、父と娘、2人だけの父子家庭だけに、父は娘を、娘は父を最大限に思いやる形になっていった。
さぁ、批判ポイントはどこかぁーっていうと、ストーリーが、余命3ヶ月で始まっているから仕方ないのだが、「治療する・しない」の選択のところ、もうちょっと、患者本人としても、父としても、患者を支える家族としても、娘としても、悩んだり迷ったりする時間と、父娘間のやりとりが欲しかったなぁと感じた。
また、けっこう先読みとおりというか、濱田一馬が婚約者としても、芸人としても浮き沈みはありながらも、ハッピーエンドになるだろうなという展開。ほぼ、余命宣告とおりに終わってしまう命の時間。結婚式の形についても、予想とおり。父のことを思いやったものに変わる流れだと思っていたが、その予想以上の大変化ではなかった点が、ちと残念だった。やっぱり、ドンマイ、ドンマイ、僕は好きだよだねになったね。
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