今週のお題「10年前の自分」
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がん、ガン、癌については、わりと知識のあるほうだと思っていたが、今回の森永さんの訃報を受けて、「いやぁ、知らなかったです。」と答えるしかない自分がいた。そして、ガン闘病中と知ってた、森永さんの悩み、苦しさ、悔しさにも理解が足りなかったと反省した。まして、10年前の自分には、このガンに関係する言葉は全くの知識外だったのは間違いない。
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知らなかった用語でした。原発不明がん。スマホニュースアプリが、芸能速報として通知したテロップにそう書いてあったー。最初、原発?原子力発電所が関係してるのかとか、放射能浴びちゃった?とか一瞬頭をよぎるが、そんなことはないだろうと、ますます調べたくなったのだった。
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TVを通じても森永さんの外見も闘病の様が伝わってくる感じだったが、だいぶ以前から膵臓がんのステージⅣと表明していた。膵臓がんと聞いただけで、特に余命が短い、厳しい病いであることでもかなり強度のストレスを本人も家族も受けていただろう。その上に、原発不明がん:どこから出ているかわからないがん、そうかもと医者に言われて、なおさら「何でそんな難しい病になったのだろう」と更にストレスを強めていたと察せられる。
つまりは、森永さんの場合、膵臓という臓器ががんの始まりではなく、がんが最初にできた場所=原発巣がどこかわからないがんに侵されていたということだ。膵臓は転移先なのでは?と後から知らされる恐怖は計り知れない。転移先=転移巣である膵臓のガンが先に見つかってガン診断されたにもかかわらず、元が発見・確認できない状態にあったわけだ。おそらくは、いろんな療法も最初は膵臓に対して行われていたはずだが、途中で、対処法も換えて改めて闘病が始まったと言える。
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闘病の様をつまびらかにする、あるいは報道する、最近では梅宮アンナさんがやってのけたが、ガンは致死率の高い、怖い病気だけにまだまだオープンにできない部分があると思う。罹患した有名人がオープンにしようとしても、死への恐怖から勇気を失くしてしまう場面もあるだろうし、取材する例えばマスコミのほうもリアルすぎてとか、あるいはガンの罹患に対してトラウマを持つ人への配慮も必要だったりするのかなと思えば、躊躇しても仕方ない気がする。
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さらにガンの中でも希少なタイプである、この原発不明ガン、画像診断技術の発展により、以前より減少し、全体の2%ほどであるとのこと。僕が罹患してしまったらますます、「何でそんな難しい病になったのだろう」と自分にその確率で回ってきた流れみたいなものを恨んで陰に入っていってしまうことだろう。だから、森永さんのように有名人であったとしてもオープンにして闘うなんてできないと思う。そうゆう意味では森永さんは芯の強い人だと言えよう。
そして、経済アナリストとしての森永卓郎さん、色んな番組で、独自の切り口と、分かりやすい語り口で庶民の側、弱者の側に立つ、そんなイメージが好きだった。67歳は早すぎる。残念だ。訃報ニュースの詳細によると、遺伝子検査により原発巣に迫って、そこにピンポイントで適合した薬で働きかけるケースもあるようだが、ごく稀れらしい。さらなる医学の進歩に期待しながら、今はただ、森永卓郎さんのご冥福をお祈り申し上げます。
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