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『竜とそばかすの姫』を批判したーい!

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きっと、インターネット未来のあり様とその活用法細田守監督は、『竜とそばかすの姫』で示したかったんだと思うよ。この狙いで合っているのなら、達成率は8割を超えるのではないだろうかーって、批判したーい!につながらないねー(笑

◯ネタバレ不可避なので、映画視聴後に読んでくださいねー。

「Uはもう一つの現実、アズはもう一人のあなた、さぁ、もう一人のあなたを生きよう。さぁ、新しい人生を始めよう。さぁ、世界を変えよう。」というCMを流している、Uというバーチャルリアリティ空間を創出して、その登録数が50億を超えているという、近未来のお話。Uはゆーって読む。

 現実社会ではあまりに不幸な事故で幼い時に母を失い、かなり心病みの中にある主人公すずが、バーチャルのUの中では、Bellとして、歌姫として大ヒットというか世界規模の大バズりになる。大ヒット曲も響くし、バーチャル世界にフィットしていていい!テーマ曲U、秀作である主人公役声優というか、歌手の中村佳穂の歌声も妙に惹きつけられる。ここまでの流れは、プロデュース役の親友の力やその他のサポートが知らぬ間に加わって、歌が進化し、バーチャル世界で自分の潜在能力をUのシステムによって引き出されたとされる成り行きがとってもスムース兼スピーディーである。その対象となった、すずがBellとなって、自己実現する所、新鮮な感動がある。その、あっという間に

スター誕生とネット世界で創り上げられる展開に,僕は、日本でのアドとかを連想した。

映像批評リンク

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 ただ、この後が長ーく感じられた。総時間も2時間越えだけに、もう少し、ストーリーを単純にして、視聴側の集中力が途切れないようにできなかったのだろうか?

 現実世界での恋愛、学校での登場人物間のものは、リアリティもあって、面白く、興味が途絶えることはなかった。幼馴染の忍くんやら、学校で目立つ存在同士の思いの交錯、青春はいいねー。

 反対に、バーチャルUでの恋愛がまぁ、その後のクライマックスにつながるから、丁寧に進めたかったんだろうけど、BellすずとUの中で闘いで傷ついてるワルである竜は、恋愛する必要はあったのかなぁ。

 正直なところ、Uの自主警察ジャスティスのアンベイル対象に竜がなって、闘いや追っかけごっこになったり。竜が負っている傷への言及やら、竜の正体が?のままで過ぎていく時間帯、竜の隠れ家の城が崩壊するシーンとか、ちと退屈であった。大胆にカットできたのではないかと僕は考える。

 その後の現実世界から?バーチャルも一緒になって、竜のオリジンを探す所は、緊迫感があって見入った。特に、モラハラ父から虐待を受けながらもそれに対抗しようとしていた、その子のセリフは、よかったね。口では助けると言いなから、助けられなかった経験が積み重なり、さらにこじらせ、周囲にも不信感いっぱいになっている様子がしっかり伝わった。そして、細田守監督の主張がここに表れていた。

 彼とのコンタクトをとるために、幼馴染の忍の助言で、素顔で歌を歌うことを悩み苦しみつつも選択するベルのオリジンであるすず、自らアンベイルをすることで、つまり、全世界50億人への身バレを承知した上で、竜の信頼を掴もうとするシーンもよかったねー。

 がしかし、そこで歌ったのは、二曲目のバラード?アイミスユー。竜との交流後、生まれた

二曲目は僕の中では、2枚目はデビュー曲に至らないというジンクスを越えられていないような程度で、映画展開上、めっちゃ、視聴参加者に感動を呼び起こすくらいまでには響かなかったー。

初物はぃ青春物語シリーズ

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 でも、歌った直後に思い出す、悲しい事故での母との最後の体験、このシーン、短かったけど、かなり重要に思えた。すず自身が吹っ切れたというか、母のように自己犠牲をかえりみず、他人を助ける行動をとることで、トラウマを浄化というか、昇華によって乗り越えたように見えた。歌い続けることで、視聴者の共感パワーで、あり得ない奇跡が起こる。クジラ乗りのBellの復活である。

 そして、虐待被害者と短時間連絡とれて、モラハラ父からの虐待の実態まで垣間見たことから、真に助けるために、すずの仲間たちが、少ない手がかりから探索し、住所を絞り込み、そこへすぐに向かうすず。(なんだ、これは?虐待事案への対応はこうあるべきとの監督の主張に違いない)

   モラハラ虐待父とタイマン勝負するすず、立ち向かう力、もともと潜在能力として持っていたということだろう。その持てる力を、すずの周りにいた人間、例えば、父、幼馴染、親友たち、母も所属していた合唱団のオバ様方は、みーんな信じていたというのがまた素晴らしい。大きな白い雲が立ち上る、青い空と太陽に、すずとその周り人たちが、明るく晴れ晴れとした表情で向かっていくシーンで幕は閉じたよー。まるで、自分の周りにいる味方やサポーターや見守り役の有難さに気づきなさいと言わんばかりに。

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