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現代の育児日記も、こんな風に、成長段階の目安的な事や注意書きが記載(右端)されているのだろうか?4ヶ月に際して、7項目、挙がっているよ。
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①おなかがすいても昼間は泣かなくなりましたか?②乳を見ると欲しがりますか?③乳を飲む時、哺乳瓶や乳房を触ったりしますか?④一回の授乳時間は何分くらいですか?⑤乳を飲みながら、辺りを見渡したり。声を出したりして遊ぶことがありますか?⑥いつ一番食欲がありますか?⑦欲しくない時に無理に与えてはいませんか?
母の記録から、たくさんの情報がわかる。この頃の僕の主食は、もちろん母乳だ。しかし、離乳食を目指して、リンゴ汁やみそ汁を少しづつ与えられていた。今でも僕がみそ汁を大好きなのは、母のこの時からの教育によるものなのかもしれないね。左ページのこの週の記録には、小さい○印で授乳や食事の時間が示してある。母が1日の回数や一回当たりの量について、気を配っていたことが伝わる。
生後約4か月のこのページには、4月11日の育児相談日の事が詳しく書かれている。助産婦さん、看護婦さんたちから「丈夫な赤ちゃんですね~」とほめられながらも、身体検査で2点の指摘があり、それを母がとても大きく(必要以上に?)受け止めていたことが伝わる。
指摘事項A:4か月の標準体重から200g下回っていること。
指摘事項B:生まれた時の体重3350gの2倍にはなっていない、600g不足。
これら2点の指摘を受け、母がこれまで約4か月の育児を振り返り、反省して今後の対策としてまとめたことが、このページの右側に黒丸●で4つ示されていた。
● リンゴ汁の与え方やミルクの与え方にもっと気を配るべきだったと思う。
● 看護婦からの助言として:ミルクをスプーン一さじからはじめて、三日ごとに一さじずつ増やしていくこと、これを少々便がゆるんでも止めないように。便がひどく悪くならなければ大丈夫だから、便の様子をみて、少しうすめにするとか、量を少量にするとかで調整するように。
● 3350gと丈夫に生みながら、今までに2回下痢をしたせいで、標準に達しないのがどう見ても残念だ。今後、離乳に入る準備からしっかりやってゆきたい。
● この育児日記をためないで、なるべく一日一日几帳面に記録していきたい。そうする事が正確な育児とつながることになる。
母が、父や祖母からのサポートを受けずに育児していたことや、僕自身が大人になり父親として、奥さんに子育てをほとんど押し付けていたことを考えると、これらの記述に目を通すだけで感じるところが多い。僕の便の状態を毎回、確認してミルク・白湯の分量を調整していたこと。お腹の調子や下痢を心配していたこと。僕の頭の形を良くしようと、寝かせ方を工夫しようとしたこと。母乳の出が思わしくないためか、2時間おきに泣き出す僕に対応していたこと。このように、母が一所懸命に僕のために関わっていたり、真面目に当時の「標準」とか「普通の」育児にこだわっていたことがわかり、感謝の気持ちが自然と湧き出てきて何か温かいもので胸がいっぱいになる。
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